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今年もあとわずかになりました。皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか?
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私は、皆さんもご承知の通り、図らずも自民党本部政務調査会の中に新設された、性的指向・性自認に係わる特命委員会からアドバイザー職を拝命し、1年間その役務を勤めさせて頂きました。(私が自民党のアドバイザーとして初めてお受けしたインタビュー記事を、年明け早々にレッティビーの富田さんがネット配信して頂けることになっていますので、ぜひご一読下さい)
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古屋委員長はじめ役員の先生方には、大変真摯にLGBTの諸課題の解消に向けて議論を続けて頂き、私案であったLGBT理解促進法を、自民党の目指すべき方向性と位置付けて頂き、LGBT理解増進法案まで作成して頂くことができました。…
自民党は、差別禁止ではなく理解増進という、まさにLGBTの諸課題の解消に向け、わが国らしい方向性で進めて頂いていることに心から感謝申し上げます。
政権党である自民党にこれほどのご理解を頂けたことは、私だけではなく多くのLGBT当事者にとって非常にありがたいことだと思います。
この1年間、古屋委員長はじめ役員の先生方、政務調査会事務局の皆様と心通わせ、信頼関係が築けたことは、必ず来年以降につながると確信しております。 -
来るべき新年は、まさに特命委員会の示した方向で、具体的に進めて行く大事な1年になると思います。
どうかLGBTの当事者の皆さんもしっかりと高い関心を持って注目して頂きたいと思います。 -
新年早々、永年の同志であるレインボープライド愛媛のエディさん、大先輩である熊本の今坂先生を世話人にした、全国LGBTネットワーク会議(以下、LGBT理解ネット)を立ち上げます。先ずは、しっかり設立主旨をご理解頂き、多くの皆様とともに一歩一歩進めて参ります。
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来年は、自民党が政府に要望した33項目が具体的に進展していきます。その中で、全国各地の警察、消防、刑務所という今までLGBTについて情報が行き届いていなかったところでも研修が行われることになるでしょう。
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LGBT理解ネットでは、これらの研修で講師を務めて頂ける方を募集させて頂きたいと考えています。詳細は、新年早々に立ち上がるHPをご覧頂くとして、多くの皆さんにご登録頂きたいと考えています。
もちろん、研修の方向性は、差別禁止ではなく理解増進です。
先ずは、200人程度の講師登録を目指そうと考えています。それを、各関係機関にご案内させて頂くことになります。今後、理解増進法が成立すれば、けた違いの研修の需要が見込まれますので、講師の育成は、喫緊の課題となります。
理解増進ネットでは、自民党がまとめた方向性をもって、全国各地の多くの研修に講師派遣をさせて頂くことによって、知識の普及とともにLGBTに対する共感の輪を広げていきたいと思います。 -
どうぞ皆様のご理解とご協力をお願いします。
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今年は、嬉しいことに多くの若いLGBTの活動家の皆さんと出会いました。このご縁を大事にさせて頂き、できる限り多くの皆さんとともに歩んで参りたいと考えていますので、何卒よろしくお願いします。
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それでは、よいお年をお迎えください。新年の皆様のご多幸とご活躍をお祈りしつつ、大晦日のご挨拶とさせて頂きます。
1年間、本当にありがとうございました。皆様のご厚情に心から感謝申し上げます。 -
大晦日の夜に 繁内幸治 拝
主催イベントのお知らせ
エイズ予防サポートネット神戸助成金事業
「エイズと同性婚」について考える集い
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2005年に神戸で開催された、第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議から10年。社会の変化とともに、わが国のHIV・エイズは、どのように推移したかを検証し、今後のエイズ対策について考える。第2部では、急速な変化を見せているわが国の性的マイノリティ(LGBT)を取り巻く環境について、同性婚をテーマにした米映画の話題作を鑑賞し議論を深める。
日 時 2015年7月5日 (日) 13時から17時まで
場 所 神戸市水道局たちばな研修センター (JR神戸駅北へ徒歩5分)
第1部 講演 第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議10周年記念講演会
「エイズの現状と課題」(仮) (13時~15時)
元・第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議組織委員会事務局長
京都大学大学院教授 木原正博 先生
第2部 映画鑑賞会 (15時10分~17時)
『R/EBOLVE』-結婚と平等とピンクマネー
【兵庫県・初公開】
同性婚による幸せな生活を夢見たゲイのカップルの顛末は…映画をもとに様々な観点から性的マイノリティの人権について考えてみませんか?
主催 BASE KOBE 共催 ともいきネット、Amigos
後援 エイズ予防サポートネット神戸
兵庫県,兵庫県教育委員会、神戸市
兵庫県弁護士会、神戸新聞社
協力 関西クイア映画祭字幕管理委員会
【連絡先】 BASE KOBE 繁内 090★3725★3485
* 会場にて、カンパのご協力をお願いします
神戸大学附属附属病院で治療をされている皆さんへ
神戸経済新聞に紹介して頂きました
ともいきとは
「エイズとともに生きる」という、世界のエイズ対策から学んだ活動方針です。
「ともに生きる」とは、エイズ対策の根幹をなす深い思想であり、効果的な思想です。端的に言えば、「エイズともに生きようとしない,生きられない社会」は、HIVの感染拡大に直結してしまいます。
1985年1月17日に、日本で女性のエイズ患者第一号が公表された際に、神戸市民はパニックを経験し、その原因となった過剰な報道や発表の苦い経験を風化させないことが大事です。
神戸のエイズパニックでの大論争、「(患者)1人の人権と(市民)99人の生存権」の問題は、現在でも、大きな示唆を与えてくれます。昨今のデング熱やエボラ騒動は、エイズの教訓が生きていないとも思えます。
性的マイノリティ(LGBT)の人権活動にも、「ともいき」の活動方針を活かし、市民活動として、兵庫の地に根付いた活動を始めたいと思います。